
SURIMACCAの構造

網戸張り方式
溝に版とゴムをローラーで押し込んでいくと、たるみがなくなりきれいに張れる構造になっています。これは網戸を張る構造と同じです。
張る前の準備

ゴムを切る
ゴムは、使う版のサイズに合わせて切って使います。各辺に2本ずつ入れると版の強度は増します。
2本目のゴムは補強の役割です。2本入っている方が版の張り・強度は増しますが、必ず全部の辺に2本ゴムが入っていなくても大丈夫です。タテかヨコ、どちらかの辺だけに2本入れるだけでも強度は増します。
長さの目安

張り方

1マスキングテープを貼る
インクがSURIMACCAについてしまったり隙間に入り込んでしまわないように、溝を隠すようにマスキングテープを貼っておくと、そうじもしやすくきれいに使えます。版を張った後に隙間を塞ぐように貼る方法でも良いです。貼らなくても印刷には影響ありません。


2仮留め/指で入れる
版が斜めにならないように仮留めをします。版が動かないように、反対側の中央を片手で押さえながら指で入れていきます。ゴムを入れる時は、必ず中央から角に向かって入れていきます。
指の腹で入れるのではなく、爪を立てて二本の指で押すように入れると入りやすいです。しっかり入っていないと、反対側を入れた時に外れてしまうので、指で入れられる限界までしっかり入れましょう。
指で入れにくい時は、浮かしパーツを使うと入れやすいです。
版はツルツル面を上にして置く
溝がある面の中央に、版のツルツル面を上にしてまっすぐ置きます。表裏を反対に置いてしまうと、仕上がりが反転してしまうので注意しましょう。
ゴムを入れる順番
ゴムを左図のような順番で入れていきます。仮留めをしてから、ローラーで3周を目安に入れていきます。真ん中から角に向かって入れるとシワができにくく張りやすいです。1ヶ所だけを一気に入れると他の部分のゴムが外れてしまったり、歪みの原因になるので、全体を均等に入れていくイメージで張っていきましょう。

3ローラーを使って入れる
1周目/やさしくなでるように。
2周目/少し力を加えて。
3周目/しっかり奥まで入れる。
版が斜めにならないように仮留めをします全部の辺を仮留めできたら、ローラーを使ってさらに奥まで入れます。ゴムを入れた順に全体を均等に入れていきましょう。目安は3周です。版は溝に巻き込まれて問題ありません。ゴム1本でも版は張れますが、さらにもう1本ずつ入れると版の張りに強度が出るので、なるべく2本入れるようにしましょう。
作業中に張りが弱くなってきたら、再度ローラーで奥まで入れると張りが戻ります。

4はみ出た版を切る
四辺にゴムをしっかり入れれたら、はみ出た版を切ります。切る時に版やSURIMACCAを傷つけないように注意しましょう。はみ出た部分が少しであれば、溝の中に押し込んでも良いです。

5浮かしパーツをはめる
角に浮かしパーツをはめます。刷るものと版を少し浮かすことで、インクがしっかり落ちてきれいに刷れます。ホルダーや刷り台を使用する場合は、固定しない側だけにつけてください。